多様なフィールドでお客様に新しい価値を提供し続けていくために、
100年以上にわたり積み上げてきたノウハウと新たなアイデアや技術を融合させ、
これまでにないイノベーションを生み出します。
社員が語るテラルの技術力を支えるチカラ
SKILL
1
受け継がれるノウハウ
1918年の創業以来、ポンプと送風機の開発を続けてきたテラル。業界初、国内初の製品も数多く輩出し、水と空気の流れを操る技術の先駆者として社会に貢献してきました。約100年もの間、時代の変化の中にあっても脈々と受け継がれてきたノウハウは“新発想”や“アイデア”を生み出す糧となり、多様化するお客様ニーズやテラルのものづくりを支えています。
TOPICS
国境を超えて伝わるテラルの技術
2006年、タイ工場で大型送風機を受注。しかし、クライアントの特注要素が多く、タイの技術部だけでは設計対応が困難でした。また現地でこのような大型送風機を組立てた経験もなく、本社から製造・溶接・組立てのスペシャリストがタイを訪問。タイスタッフに技術指導を行うことで日本品質に近い製品の開発に至りました。この時の経験、ノウハウが生かされ、2010年の同規模現場はタイスタッフのみで対応することができました。
SKILL
2
部署を超えたチームワーク
新たな製品開発を行う際に、一つの部署で完結することはありません。技術部や生産統括部、製造部、営業部、品質保証部など複数の部署が連携し、各部門のプロフェッショナルが知恵を出し合うことで今までにない付加価値をもった製品を開発することができます。
TOPICS
連携が可能にする製品のモジュール化
他部署からのアイデアや知恵を結集し、製品のモジュール化設計に取り組みました。市場の変化やお客様ニーズにより新製品の開発が求められた時、以前までの「擦り合わせ設計」では製品全体の見直しが必要でしたが、「モジュール化設計」では一部の部品の入れ替えや新設により対応が可能に。これにより開発時間の短縮、コスト削減を実現しました。
SKILL
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お客様の声を生かした
ものづくり
お客様と顔を合わせたお付き合いの中で見えてくる“真のニーズ”。営業担当が吸い上げた顧客の悩みや要望が、既存製品の改良や新製品の開発に繋がるのは製販一体体制のテラルだからこそ。現場の情報がいち早く反映されるテラルならではのものづくりで、他社製品との差別化が図られています。
テラルの技術が光る研究開発
鳥規範翼風車の開発
再生可能エネルギー利用に対する期待が高まる中、都市部や僻地にも設置できる小型風車の注目が高まっています。小型風車はその設置場所から、ビル風など激しい風速変化への対応が必要。そこで参考にしたのが、自然界の変動風を受けても安定して飛行する鳥の翼です。千葉大学との共同研究をスタートし、バイオミメティクス(生物規範)技術適用の小型風力発電機を開発。低風速稼働で風速や風向の変化にも追従しやすい、効率的な風力発電機を実現しました。
POINT
1
鳥規範剛翼風車は、翼素運動量理論に基づいた最適化設計により、市販の小型風車と比較して統合効率(最大)が13ポイントアップ。幅広い運転範囲(周速比)で高い効率を維持できることが確認されました。
POINT
2
千葉大学(校舎屋上)で約2年、テラル福山本社研究棟屋上にて約3年、実証試験にて発電量と風況をモニターしています。
POINT
3
風速に応じて最適形状に変形する、柔翼風車も研究中。柔軟な翼と根本部にねじりばねを使用しており、本社ショールームに展示しています。
3Dプリンタを用いた
検証・実証
理論上、最適化された部品の設計図面を3Dプリンタで、モックアップ(試作模型)として出力します。これらを組み立てて試作機を作製し、形状・性能等のすり合わせを実施。実際の大きさを正確に体験できること、実際の使用現場でテストすることができるなど、より精密な検証・実証を行うことを可能に。木型・金型が不要なので、開発(試作)期間を大幅に短縮することも可能になりました。